オリジナルギター弦セット

メーカーによってライトゲージ、レギュラーゲージ、ミディアムゲージやヘビーゲージのセットでも内容が異なります。弦のゲージ(太さ)やギターのナットからブリッジまでの距離によって異なりますが6本の弦合わせてチューニングされた状態で約46キロ〜80キロまたはそれ以上の負担がギターにかかっています。メーカー提供のセットでも1弦、2弦、3弦、4弦、5弦と6弦それぞれ重さに差が大きいものがあります。例として6弦の張りが強く1弦の張りが弱いとギターのネックの捩れの原因になる恐れがあります。もちろんその逆もあります。

メーカー品の中でもトマスティック社の弦のセットはバランスよく揃えられています。20年ほど前に弦の張り(テンション)を均等にしようとバラ弦で自分好みのセットを作っていました。6本全く同じテンションにするのは難しいです。ほぼ均等に持っていくのが限界です。ダダリオ社から提供せれている弦のテンションの表(テンションチャート)を参考にして揃えました。(昔のダダリオのバラ弦のパッケージの裏にもどの音で合わせてた場合には何キロになるとテンションが記載してありました。)チャートを見るにあたりメーカーによって同じゲージでもテンションが変わると思いますのでダダリオ社で弦を揃えました。昔はなかったのですが今ではダダリオからでもテンションを揃えた弦のセット(バランスドテンション)がラインナップされています。ジャズギターで1E PL013, 2B PL017, 3G PL022, 4D NW032, 5A NW042, 6E NW056のオリジナルセットを作りました。

バランスとは関係なくJimi Hendrixの弦のセットは .010(1E), .013(2B), .015(3G), .026(4D), .032(5A)  .038(6E)のような普通の.010のセットと異なり4弦、5弦、6弦が通常よりゲージは細い。Howard Robertsのセットの場合は .016(1E), .018(2B), .028(3G), .038(4D), .048(5A), .058(6E)のセットを使っていた時期もあったみたいです。70年代ごろジャズアーティストではレギュラーやミディアムテンションの弦のセットに1弦を.012〜.014〜に変えたり2弦と3弦もその1弦とのバランスを考え付け変えたりしてたみたいです。

尊敬するジャズギタリストから「このギターの弦のセットは長年かけこれがベスト」と言われそのセットをいただき、それから弦のゲージやテンションに悩まずそのセットをアーチトップギターに定着しています。1弦は.012以上で6弦は.046で6弦は.047以上は無理とのアドバイスをいただきました。ちなみにテンションはバラバラです。

興味のある方は是非自分好みのオリジナルセットを作って見てください。ダダリオ社、アーニーボール社やラベラ社からバラ弦が豊富にあります。